HPが新しくなりました

HPを変えました。やっとhttps化できたことが大きな変化です。トップページの写真も黒部横断時の雪山の写真からフリークライミングの写真に替えてみました。ホームページ開設してから10年振りに変更しました。
現在、私は一般の方が思い描くような山岳ガイド的な仕事は余りしておらず、基本フリークライミング(主にクラック講習とマルチ)と、「山岳寄りでない」アイスクライミングのガイドのみのご案内となっています。現状を踏まえてこの写真にしました。
ガイド料金の設定もフリークライミングとアイスクライミングではリスクや体への負荷がかなり違うので一部見直して[ガイドプラン]の部分で分かるようにしました。
プロフィールの写真も10年前の写真から、髭の今の姿が分かるように変えました。→こちらから
4年前のパタゴニアでの事故を経て落ち込んでいた時期もありましたが、精神的にはすっかり元気になりました。これからは、ガイドも自分のクライミングも楽しさを一番に求めて歩んで行きたいと思っています。
今後ともよろしくお願いいたします。

山岳ガイド 佐藤裕介

2023年4月12日 | カテゴリー : お知らせ | 投稿者 : yusuke

連載6 ヒマラヤの沢(2)

https://x.gd/vJjto
2022.3.31-4.16 Jumula~Mugu~Humla
ヒマラヤの沢の可能性を探る旅
今回前半の狙いはネパール最大の湖、ララ湖を沢から
目指す旅。ガイドとポーター1名が同行し軽い荷物でお気軽トレッキング&軽く沢登り。
トレッキングって楽しいんだなと今回初めて知った旅でした。

連載5 ヒマラヤの沢(1)

3回も海外ツアーに行くことになった2022年。その第一弾となる海外ツアーはネパールの沢でした。
ちょうど、オミクロン株が日本で流行りだし他のメンバーは遠征を断念する中、私はいかにして行くのかだけを考えていた。混沌としたコロナ禍での海外登山も、ヒマラヤの沢だってやってみなければ始まらない。不確定要素を受け入れ、その中で全力を尽くしてみたいと願っていた。
記録は↓こちらから
https://x.gd/NT4lv

エルク トークショー

5月17日19時から甲府のエルクにてトークショーを行います。
昨年行ったパキスタン遠征の話を中心にしたいと思っています。
どうぞ宜しくお願い致します。詳細はこちらから

2023年5月13日 | カテゴリー : お知らせ | 投稿者 : yusuke

連載4回目 現人神5.12bオンサイト(後編)

https://x.gd/mQsDE
現人神トライの後編は、実際のオンサイトトライとクラック限定バージョンへのトライについても記しています。北平さんにビレイしてもらったこのトライが切っ掛けとなり2022年秋のユタクライミングツアーも決めました。
クライマーである事を諦めなくて本当に良かった。楽しくヤル気に溢れる仲間と一緒にクライミングができて私は幸せです。

連載3回目 現人神5.12bオンサイト(前編)

https://x.gd/Ab7OB
長い事、オンサイトしたいとトライを大事に待っていた瑞牆のクラック「現人神」をトライした際の手記です。
随分とマニアックなオンサイトトライとなりました。前編はトライに至るまでの経緯と用意に加えてオンサイトトライが大好きなことにも触れています。 ↓未明の皇帝岩でアップ。鏡-6級×10回

連載2 Enjoy Climbing目指して

https://tinyurl.com/3uk2xu9k
日本山岳・スポーツクライミング協会の月報 連載「Enjoy Climbing」より
連載2回目 Enjoy Climbing目指して
高校山岳部OBの会「鶴城山岳会」の尊敬する大先輩について書きました。
私が今後目指したい登山を実践した方でした。
前号の自己紹介で書ききれなかった国内山行とフリークライミングの山行一覧も紹介しています。

連載1 事故と復活

https://tinyurl.com/2p97dubw
日本山岳・スポーツクライミング協会の月報に連載している記事が見れるリンクを張りました。今後、私の連載をここから見れるようにアップしていく予定です。
第1回目はパタゴニア フィッツロイトラバース敗退事故からの復活についてです。

黄金の風

黄金の風(8P/5.10b)

秋一番、核心手前のハング下に入り込むピッチは、オリジナルラインから行くと積み木状態の岩を登ることになり大変危険だ。原田・南裏ルートから行くのが良いだろう。黄金の風は、秋一番、原田南裏ルート、クレセントクラック等を繋いで行くルートで、1~2Pのみがオリジナルとなるルートであるが、そのスクイズチムニーが大迫力でクライマーを圧倒するルートである。全体を通してしっかりしたワイド技術が必要なピッチが多く、ベルジュエールなどより遥かに時間がかかるルートであり内容も濃い。ベルジュエールは最初の1Pが5.11bとグレード的に厳しいフェイスピッチがあるが、そのピッチ以外で比べると黄金の風が難しいしある程度のフェイス能力を備えた現代クライマーにはワイドも厳しい黄金の風の方が手強いかもしれない。全体を通してしっかりしたクライミング能力と持久力を試されるルートである。

1P目(30m 5.9)

山河微笑や翼ルートと同ライン。

2P目(25m 5.10b)

山河微笑のチムニーと別れ右のフェースを登る。秋一番ルートと同様である。5.10代の瑞牆マルチとしては珍しくフェイスの面白いピッチ。バランシーかつムーブも面白い。

3P目(25m 5.9)

ルンゼ内に2つあるワイドの左を登る。最初が見た目より結構悪い。

4P目(30m歩き+15m 5.8)

5P目 30m 5.9

見上げるものを圧倒する立派なスクイズチムニー。意外とプロテクションは奥に取れるのでワイドに自信があれば特別大きなカムは必要ない。登るとドンドン傾斜を感じる素晴らしい内容である

6P目 20m 5.8(初登時は5.9ほど)

スクイズチムニーが終わり平和なテラスから見上げると二つのワイドがある。初登時は左の傾斜のあるチムニーを辿ったが、2021年久しぶりに再登した際は右の容易なラインから登り、そちらのクラックはそれなりに掃除した。

7P目 25m 5.10b

クレセントクラックに続く凹角を登る。見た目は簡単だが、吐き出されそうになり意外と悪い。


8P目 35m 5.10b

ひたすら左上する美しいクレセントクラックは、最後トラバースに近い位のライン取りで左の肩に抜けることが一般的だと思うが、振られるのでフォローも含めて結構危ない。今回はクレセントクラックの最後を途切れがちな細いクラックを使用して直上するラインをした。一段階難しいラインとなり終盤も緊張するが、落ち着いてクライミングできればプロテクションも良好でフォローも含めて危険度は少ない。

9P目。50m。3級ほどの岩稜を辿る。

10P目 20m 5.10a

バランスが悪い数ムーブをこなせば正面壁のピークはすぐそこだ。